#7 お坊さんのノリノリ瞑想トークが思いのほか胸に刺さったので、瞑想の基礎について真面目に纏めた
微笑みの国、タイランドのとある瞑想寺院にノコノコやってきた私。
お坊さんの説法の時間に、一人ドキドキしながら参加したら、、
お前はユミチカだ!!
と坊さんに勝手に命名され、欧米人の参加者に囲まれ、一人貞子のようにたたずむ日本人女。
広々した瞑想道場に、大仏さんがドーンと佇む
私はここに、何をしに遥々やって来たんだろうか?
と、自問自答する中、ついに坊さんが瞑想について語り始めた。
その内容が、初心者にも分かりやすく、とても馴染みやすい説明だった。
◆瞑想には、座禅だけではなく色んな方法があり、自分にあったスタイルで心地よくできるやり方が一番良い
◆慣れないうちは一回2,3分からでもいいので、一日の隙間時間に何度も行うのが良い
◆瞑想はやればやるほど、実践した時間に比例して効果が増す
◆瞑想を始めると、まず負の感情が湧き出てくる(これはごく自然な反応)
◆次から次へと湧き出てくる負の感情に、決して蓋をしないこと。蓋をすると、いずれ大きくなって戻ってくる
◆負の感情を無くすことは出来なくても、正面から向き合うことでソフトにすることは出来る
◆痛みや悲しみ、あらゆる感情を自分という個体から引き離して、その感情をただ外側から眺める。そうすることで、自分のあらゆる感情を客観視できる能力が身についてくる
◆呼吸に意識することがすごく大事。呼吸がすべての感情をコントロールすると言ってもいい
◆心は毎日絶え間なく、良いこと悪いこと様々なことを吸収している。一日の終わりに瞑想をすることで、心をリセットして深い眠りにつける
にゃるほどーーー
どれも、当時の私には深く突き刺さる内容だった。
坊さん、なかなかの瞑想マスターだ。
(謎の上から目線)
聞けばこの坊さん、インドのどこか奥地で、なんちゃらという称号を得るために、5年も過酷な修行をしていたとか。
とにかく瞑想漬けの5年間だったらしい。
娯楽なんてものは一切許されず、食事も麦飯に雑草、シャワーなんてものはなく、数日に一度の水浴び、体を流すのは桶の水を5回まで。
その称号がどのくらいスゴイ称号なのか、見当もつかないけど、、
とにかく、ものすごい称号なのだろう。
5年間も煩悩から離れて修行したら、スーパーびっくり人間になれそうだ。
テレビの取材も沢山きて、一躍有名人になりそうだ。
一瞬でエベレストの頂上まで登ることができ、新幹線と同じ速度で走れて、聖徳太子のように10人の会話を一度に聞き取れて、マザーテレサ級に太平洋のような広い心を持ち、彼の一言で赤子も泣き止み、内乱や戦争も終わる。
すごすぎる、、、なんて人だ。人間のなせる業ではない。
つい5分前まで、私はこの坊さんを飲んだくれ不良ガイジンだと思っていた。
神様 お坊様 僧侶様、ごめんなさい。
なんなら今夜抱かれてもいい。