一億総メディテーション時代

脱・一億総ストレス社会!脱・国民総注意力散漫社会! 日常生活の99%の問題は、瞑想と筋トレで解決da! を信条に、海外在住のとある日本人女によるファンタスティックでドラマチックで、アグレッシブな瞑想体験記。 たまに海外生活、語学学習、美容とか健康系とか。徒然なるままに。

#10 歩行瞑想というものにトライしたら、罰ゲーム並みにしんどかった

遥々タイのチェンマイにやって来て、お寺に泊まり込んでの瞑想体験も、4,5日くらい経つと馴染んできた。

 

朝5時にゴザの上で目を覚まし、暗闇の中、瞑想ホールへ向かう。

そこでロウソクの炎をぼんやり眺めながら、でっかい大仏さんをぼーーーっと眺める。

この時間は、ほぼほぼ夢の中にいる。

ただ朝起きて、場所を変えて、二度寝しているだけである、、

 

夢うつつの中、大仏さんの背中に、朝日が昇ってくる。

この光景は、4000m級の山に夜通し登って、頂上で朝日を拝む感動に匹敵する。

山登ったことないけどさ。

 

 

f:id:myksd0226:20210329011401j:plain

 

この光景で、やっと目が冴えてくる。

そして、この時間になると他の滞在者も起きてきて、みんなで境内の掃除をする。

 

くぉけくぉっっっっくおおおおおおーーーーー

 

(うっせーな にわとり) 

 

(あーはやく 朝ごはんーー)

 

とか邪念を抱えながら。

 

朝ごはんの後は、フリータイム。

部屋でごろごろしてもいいし、瞑想してもいいし、スーパーフリーダムな時間。

 

この瞑想施設には、瞑想できるスポットがいくつかある。

その中の一つに、歩行瞑想スポットがある。

屋外のスペースに、石畳の通路があって、そこを往復しながら瞑想するという所らしい。

 

瞑想といえば、座禅スタイルが一般的。

でも、お坊さんが言うには、自分の楽な姿勢で行うのが一番だという。

特に西洋人は座禅とか正座には慣れていない。

どうしても、足のしびれに気を取られてしまう。

瞑想マスターになってくると、その足のしびれを外から観察できるようになるというけど、大抵の場合、

観察ってなんだ!しびれがひどくて観察どころじゃないんじゃボケ!!

となる。

 

ならばビギナーどもよ、お前らの楽なスタイルでやるがいい。

ってことで、瞑想法には色んなスタイルが存在するようだ。

 

この歩行瞑想、裸足でゆーっくりと一歩一歩、ただ歩くだけ。

外で行ってもいいし、家の中でやってもいい。

畳一畳分のスペースがあれば、どこでもできる。

ただ、メチャクチャゆっくり歩くので、あまり人目に着くところで行うと警官に職務質問される可能性もある。

 

ゆっくりと一歩一歩、自分の足の裏の感覚に意識を集中させる。

 

右足の重心がかかとから、つま先にゆっくり移る。

 

同時に、左足が地を離れ、ゆっくりと、かかとから着地する。

 

そして、左足の重心が、、、

 

 

こんな事をずーっと意識しながら、ゆっくり歩いて行く。

 

は?超タイくつじゃね?

と言われたら、否定はできない、、

やってみれば、誰もが感じるだろう。

 

超絶、退屈。

 

足の裏の感覚なんて、売れてないお笑い芸人のどうでもいい恋愛スキャンダル並みに、どぅーーーでもいい。

当然、他のことを考えてしまう。

その時、意識を足の裏に戻さなくてはならない。

 

(シャバに戻ったら、何食べよっかな~♪)

 

あ、足裏、、

 

(あのドレッドのスペイン人、超絶イケメンだわ~♡)

 

あ、足裏、、、

 

今の私は、「考える」という全ての行為を全面的に禁止されており、

この超絶どうでもいい「足裏」に全神経を集中させなければならない。

 

裸足で石の上をひたすら歩いて、何になるんじゃボケー!!

と、不良学生が授業に馴染めないように、歩行瞑想になじめなかった私。

 

ところが、この歩行瞑想が私のその後の人生を変えるほどの、驚くべき効果を発揮したのでした。

(この辺りは、また別の機会に書きます)

 

 

 

 

 

 

#9 瞑想生活2日目の朝、癒し系おばあちゃんに心洗われる

瞑想体験生活2日目の朝。

 

こけこっこぉーーーー

ミンミンミンミンMINMINIMIN

ピー地区パーチク、、

 

ニワトリの産卵、小鳥のさえずり、虫の鳴き声で目が覚めたのは、何年ぶりだろう。

 

しかし、ゴザの上に寝たのは人生初である。

背中が痛い。

首が痛い。

激しく痛い。

 

ここでは、朝食前に掃除をする日課があり、

落ち葉や枯れ木など、みんなで掃除をする。

なんとも、清々しい気分になれる。

 

早起きして適度に身体を動かして、もう腹ペコだー。

そういえば、昨日は夕食を食べていない。

 

これまた、スーパー質素な朝食だ。

15分後には、ふたたびお腹が空きそう、、 

 

そんな中、一人の老婆が満面の笑みで話しかけてきた。

 

「こっちへいらっしゃい。さあ、一緒に瞑想しましょうよ。」

 

初対面の人間に話しかける最初の一言が、

「さあ、一緒に瞑想しましょう」

人生でなかなか遭遇できることではない。

 

70代中盤から後半くらいの、おそらく欧米とアジア系のハーフだろうか。

満面の笑みでカントリーマアムを焼いてそうな、とにかく笑顔が素敵な人だった。

 

聞くと、チベットの山奥に住んでいるアメリカ人らしい。

すごい、、一体どういう経緯でチベットの山奥に住むことになったんだろう。

何者なんだ、、

カントリーマアムを焼いてる人に決して悪い人はいないから(勝手に断定)

悪人ではないはず。

この人がカントリーマアムを焼いてなかったら、一体この世界で誰がカントリーマアムを焼くんだろう?

このおばあちゃんが、世界で流通しているカントリーマアムの8割を焼いてるに違いない。

もう、この人しかいない。


f:id:myksd0226:20200612175722j:imageさあ、お食べなさい

 

このおばあちゃん、チベットの山奥にある、何やら丘のアップダウンが激しい所に住んでいると。

 

「丘の上に住んでいる人はね、100%良い人しかいないわ」

にこにこにこー

「がけ崩れのリスクと常に隣り合わせだから、普段から良好な人間関係を築いているのよ」

にこにこにこにこー(^^♪

 

【丘の上の住人は、良い人ばかり】

 

おそらく、今後の人生でなんの役にも立たないであろう情報を与えてくれた。

おばーちゃん、ありがとう。

 

日本にいたら到底出会えないであろう、このカントリーマアムばあちゃん。

わざわざタイでこういう所に来ないと出会えない。

 

朝食を食べて、まだ2時間もたたないが、すでにお腹がすいている。

ああぁぁ、カントリーマアムたべたい。

 

 

 

#8 You, 仏教法典読んじゃいなYO! というお告げを頂く

ラッパー系のチャラついた坊さんだと思い込んでいたのが一変、瞑想について色んな事を教えてくれた説法の時間。

 

話の中で、何度も何度も繰り返し言っていたのが、

 

「まずは、仏教について理解しようZE!」

 

という事だった。

 

 

瞑想って、何だかよく分からない宗教と繋がってそうなイメージで、

 

胡散臭いというか、スピリチュアルがどうとか、前世がどうとか、生まれ変わりが、守護霊が、オーラが、チャクラが、邪気が、気功が、波動が、素粒子が、原子が、幾何学が、因数分解が、2次方程式が、X軸が、Y軸が、二次関数がぁぁぁぁaaaaaaaa

 

つまりは、胡散臭い。

 

そんなイメージがあった。

(そっちを信じる方々、ごめんなさい🙇)

 


f:id:myksd0226:20200623213818j:imageあなたのオーラは何色?的な

 

 

瞑想と聞いただけで、色んなイメージで頭の中が混乱しそうな私に、

YOU, 仏教法典を読んじゃいなよ!!

と、シンプルに道標をくれたお坊さん。

 

当時の私は、これまた仏教についても大した知識を持ち得ていなかった。

当時の自分を思い返して、オメー、よくそれで30数年間も人間やってきたな!と言ってやりたい。

 

そっか、日本も一応仏教の国だしね。

あんまりよく分からないけど、仏教を知ることは、何だか大事そうね、、

あんまり興味ないけどね。あは。

 

そんなアホ丸出しで、それから少ーしづつ仏教について理解を深めていった私。

それは、知れば知るほどストーーンと自分の中で腑に落ちるものがあり、だんだんと点と点が線でつながっていくような感覚を覚えた。

その後も、瞑想すればする程、点と点がより繋がっていく。

 

それは、私が何となくイメージしていた「新興宗教に近いもの」「目には見えない霊的なもの」「何だかスゴイ神がかった物・人物」とは対極のところにあった。

少なくとも、その後数年かけて少しずつ習慣化してきて、瞑想に対する理解が少しだけ深まった今、そう感じている。

 

 

いやーー、すごい所に来てしまった。

 

#7 お坊さんのノリノリ瞑想トークが思いのほか胸に刺さったので、瞑想の基礎について真面目に纏めた

微笑みの国、タイランドのとある瞑想寺院にノコノコやってきた私。

お坊さんの説法の時間に、一人ドキドキしながら参加したら、、

 

お前はユミチカだ!!

 

と坊さんに勝手に命名され、欧米人の参加者に囲まれ、一人貞子のようにたたずむ日本人女。

 


f:id:myksd0226:20200623192450j:image広々した瞑想道場に、大仏さんがドーンと佇む

 

 

私はここに、何をしに遥々やって来たんだろうか?

と、自問自答する中、ついに坊さんが瞑想について語り始めた。

 

その内容が、初心者にも分かりやすく、とても馴染みやすい説明だった。

 

◆瞑想には、座禅だけではなく色んな方法があり、自分にあったスタイルで心地よくできるやり方が一番良い

 

◆慣れないうちは一回2,3分からでもいいので、一日の隙間時間に何度も行うのが良い

 

◆瞑想はやればやるほど、実践した時間に比例して効果が増す

 

◆瞑想を始めると、まず負の感情が湧き出てくる(これはごく自然な反応)

 

◆次から次へと湧き出てくる負の感情に、決して蓋をしないこと。蓋をすると、いずれ大きくなって戻ってくる

 

◆負の感情を無くすことは出来なくても、正面から向き合うことでソフトにすることは出来る

 

◆痛みや悲しみ、あらゆる感情を自分という個体から引き離して、その感情をただ外側から眺める。そうすることで、自分のあらゆる感情を客観視できる能力が身についてくる

 

◆呼吸に意識することがすごく大事。呼吸がすべての感情をコントロールすると言ってもいい

 

◆心は毎日絶え間なく、良いこと悪いこと様々なことを吸収している。一日の終わりに瞑想をすることで、心をリセットして深い眠りにつける

 

 

にゃるほどーーー

 

どれも、当時の私には深く突き刺さる内容だった。

坊さん、なかなかの瞑想マスターだ。

(謎の上から目線)

 

聞けばこの坊さん、インドのどこか奥地で、なんちゃらという称号を得るために、5年も過酷な修行をしていたとか。

とにかく瞑想漬けの5年間だったらしい。

娯楽なんてものは一切許されず、食事も麦飯に雑草、シャワーなんてものはなく、数日に一度の水浴び、体を流すのは桶の水を5回まで。

 

その称号がどのくらいスゴイ称号なのか、見当もつかないけど、、

とにかく、ものすごい称号なのだろう。

5年間も煩悩から離れて修行したら、スーパーびっくり人間になれそうだ。

テレビの取材も沢山きて、一躍有名人になりそうだ。

 

一瞬でエベレストの頂上まで登ることができ、新幹線と同じ速度で走れて、聖徳太子のように10人の会話を一度に聞き取れて、マザーテレサ級に太平洋のような広い心を持ち、彼の一言で赤子も泣き止み、内乱や戦争も終わる。

 

すごすぎる、、、なんて人だ。人間のなせる業ではない。

つい5分前まで、私はこの坊さんを飲んだくれ不良ガイジンだと思っていた。

 

神様 お坊様 僧侶様、ごめんなさい。

なんなら今夜抱かれてもいい。

 

 

 

#6 お坊さんがノリノリ過ぎて、なかなか瞑想の話が始まらない。

タイの瞑想寺に泊まり込みで、人生初の瞑想体験。

瞑想についての話を聞かせてくれる説法の時間に現れた、素朴な雰囲気のお坊さん。

そのお坊さんの、まさかのヒップホップ調の乗りに腰を抜かした私。

 

 

どうしよう、、何言ってるかわかんないし、乗りの良さそうなアメリカ人とYO MEN 的なノリで盛り上がってるし、、

 

ヨーメン的なノリ。

あなたは、その場に居合わせてしまった時の、無言の同調圧力を感じたことがあるだろうか?

私はそれを、ヨーメン圧力と名付けたい。

 

大体、わざわざタイに来て瞑想でピースフルな気分に浸ろうとしているのに、

ここはニューヨーク5番街のクラブなのか?

 

こいつら、

昨日屋台でガパオライス食ってたらYO! 向かいに座った女がマジいい女でYO!

的な会話でもしてるんだろうか。

 

完全に場違いな所に来てしまったYO...

 

と、完全にコミュ障と化した日本人女、ボサボサの髪で全身白い衣装でうつむいている。

もう誰が見ても貞子にしか見えない。

 

とりあえず、貞子になろう。

そして、気配を消そう。

ブツブツ念仏でも唱えれば、周りの人も気持ち悪がってヨーメン圧力はかけてこないだろう。

(さすがに念仏まで唱える勇気はなかった。)

ああ、この時間、早く終われ、、、

 

 

f:id:myksd0226:20200527214546j:plain

こんな感じで猫でも撫でていれば、誰も寄ってこないだろう

 

 

その時、

 

アー ユー ジャパニーズ?

 

この英語は、理解できてしまった。

 

おまえは日本人か。

 

たぶん、おそらく、、この中で日本人は私だけだろう。

一人、アジア系の女の人がいるけど、あのショートカットとあの刈り上げ感は、なかなか日本人の感覚でなせる業ではない。

ということは、この質問は97.5%の確率で私に飛んできている。

 

恐る恐る顔を見上げると、お坊さんが私を見ている。

 

居、、イエス、、

 

名前はなんだ?

ここには初めて来たのか?

一人で来たのか??

瞑想は初めてなのか???

 

ナゾの質問攻め。

しかも、二ホンジン=エイゴワカラナーイ

と思われているらしく、物凄くゆっくりと喋ってくれる。

分からないフリもできない。

 

一通り質問した後、

 

よし、お前はユミチカだ。

 

謎の命名

 

えっと、さっき名前言ったと思うんだけど、一文字も被ってないよね?

この施設、過去にユミちゃんとチカちゃんが滞在してたから?

それなら、ユミ、もしくはチカでよくない?

何故、ドッキング?

 

このお坊さん、本当に謎だ、、、

 

 

 

というか早く、瞑想の話をしてくれ。

 

 

 

 

 

 

#5 お寺で説法をしてくれる僧侶がぶっ飛んだキャラだった

もう、タイトル以上でも、以下でもない。

 

とにかく、衝撃だった。

 

この施設では毎日夕方になると、この施設のお坊さんが瞑想について色々なお話をしてくれる時間がある。

 

ガラガラ…

と、瞑想会場の建物の扉をあけると、座布団と三角枕が置いてあり、施設の滞在者が10人くらい座禅スタイルで座っている。

私も、恐る恐る端のほうにちょこんと座った。

見た感じ、アジア系3割、残りは欧米人だろうか。

 

タイに来ている欧米人は、みんな揃いも揃って 

I LOVE ろはす LIFE!!!!

と言わんばかりの、ドレッドヘアーor長髪にゆるゆるのタイパンツ、そしてラスタカラーのブレスレットかTシャツというスタイルが多い。

たまには、シリコンバレーにいそうなバリバリIT系ですスタイルのロハス系がいてもいいじゃないか。

 

そうこう思っているうちに、坊さんが登場。

まさに、ザ・タイのお坊さん!!という雰囲気の、丸顔でタイ人顔の、あのよく見かけるオレンジ色の衣装を身にまとっている。

 

あ~、このお坊さんの素朴な感じ、見てるだけで癒されるわ~。

やっぱりここは癒しの国、タイランド!!


f:id:myksd0226:20200612173418j:imageこんなイメージ

 

 

ちなみにタイの田舎でのコミュニケーションは、片言の英語かジェスチャーに頼ることが多く、タイ語を覚えてないと苦労する事もある。

 

キョーレツに忘れられない思い出がある。

 

 

ある日、私はものすごくお腹が空いていた。

路上でおじさんが売っているサンドイッチが目に入った。

見た感じ、このサンドイッチに何が挟まっているのか、甘いのか惣菜系なのか、全くもって判別不可能だった。

もう、その辺に生えてる草でも何でもいいから口に入れたかった。

でも、買う前に、その基本情報だけは手に入れたかった。

 

おじさんに、

「Is this.. SWEET?」と、質問した。

 

おじさんから、

「This is SANDWICH」

という答えが返ってきた。

 

これは、サンドイッチだよ (^^♪

 

 

もう一度、

「Is this sandwich.. SWEET?」

と、サンドイッチの「中身」を指さして質問した。

 

おじさん

「This is SANDWICH」

 

これは、サンドイッチだよ (^^♪

 

 

私は、このサンドイッチの中身が、甘いのかそうでないのかという基本情報すら手に入れることが出来ないのか、、

という絶望感。

ああ神よ、世界の言語をなぜ一つに統一してくれなかったのか。

まぁ私がタイ語を覚えれば済む話なんだけど、、

(かれこれ10年前の情報です。今そのおじちゃんは英語ベラベラになってるかもしれない)

 

。。。。

 

そんな思い出に浸りつつ、

このお坊さんはきっと、瞑想の話をするために英語を勉強して、やっと身につけた片言の英語で、素朴な口調で語ってくれるんだろうな。

さあ、聞かせてください。そんなあなたの素朴な瞑想トークを。

 

 

Hey guys, What's up!

 

え、、??

 

 

Em gonna hav meiojfvpoksklmapdofkadofk;adlkc akjfhaljlcaks;

yo men!

Rrrkjfsnajfkajndgdsg;al,mnvflaksmksamkas all right!

 

ニュ、ニューヨーカー!?

 

まさかのヒップホップ超!!?

ほとんど聞き取れないんですけど。。

 

もしかして、韻、踏んでます?

 

Meditation, Vacation, Lotation, Imitation, Hey ヨー!(意味不明)

 

 

どうしよう、大変な所に来てしまった。

 

 

#4 想像していた簡素な部屋よりも10倍簡素だった時、人は何を思うか

幼なじみの死、仕事、人生 ect..

脳内カオス状態を脱するために、タイのチェンマイ郊外にひっそりと佇む瞑想寺を目指すことになった私。

 

ソンテウという、チェンマイのオサレ交通機関をつかって(乗合ジープみたいな)

ワット・ウモンという、瞑想ができるらしいお寺についた。

大通りから入って、中心地よりも少し離れた住宅街を延々進む。

他に乗客はおらず、ソンテウ貸し切り状態でついに到着。

 

森の中で、降ろされた。

 

うわー、なんだ。ここ。

イメージ通り過ぎる。

気持ち悪いくらい理想通りの場所だ。

 

この、木漏れ日の感じとか、道端の草木とか、鳥や虫の声、、

全てが計算し尽くされたような、この草の長さ、角度、何だかよくわからん虫がミンミン、づーづー鳴いている。

その中に佇む仏像の存在感が、ハンパない。

全てが瞑想の効果を最大限に引き出すためにために、け、計算し尽くされている!!

どんだけ最新鋭のAIを活用してるんだ。

 


f:id:myksd0226:20200604222555j:image完璧すぎるだろ。

 

 

森の中を進んでいくと、建物を発見。

中に、坊さんが一人、ダルっそうに座っている。

 

「あのー、ここに瞑想施設があると聞いたので、来てみたんですけど~」

 

「おう、あるぜ」

 

「一日のスケジュール表を見せてもらってもいいですか?」

 

「そんなん、ないけど」

 

「ない?」

 

「瞑想したけりゃ、好きなだけやったらいいべ」

↑東北弁しゃべりそうな顔してた



Oh, 放置プレイか!!



私はてっきり、

朝5時起床、瞑想、朝食、瞑想(滝の中)、昼食、瞑想(座禅)、休憩、瞑想(焚火のそば)、就寝、、、

みたいな過酷なスケジュールを想像していた。

 

さすが海外、インターナショナル瞑想道場、自主性を重んじているのね!

と、勝手な解釈を交えつつ、部屋に案内してもらう。

 

階段を上がって、薄暗い女性専用フロアに到着。


f:id:myksd0226:20200604222716j:image狭い個室が並んでいる。

 

一番奥の部屋に案内されると、畳2畳ほどのスペースに、ゴザが一枚。



GOZA…

 

これって、アレですよね?死体をくるんだりとか、どざえもん用に使う、アレですよね?

そりゃあ、ふかふかのベッドに寝たいなんて煩悩は捨ててきたつもりです。

寝るときはせめて、食器用スポンジくらいの何かしら厚みのある物体の上には寝られるものかと、、

それも私の捨てきれない煩悩だったのかと、いま心から反省しております。

 

誰に向かって反省の弁を述べているんだ。

 

ああ、この事態を予測して、スポンジを沢山持ってくるんだった。

 

ベランダからはこれ見よがしに、瞑想にピッタリでしょ!!と言わんばかりの、新緑、木漏れ日、小鳥のさえずり。

うーん、このベランダで点数稼ぎをして、ゴザのマイナス点をチャラにしようとしてるな、、

なんという、恐ろしく計算高い瞑想施設だ。

恐怖すら感じる。



1日の決まったスケジュールはないものの、朝食時間と昼食時間、あとは夕方に坊さんのお説教の時間があるようで、どれも参加は自由、瞑想も好きなだけご自由に、ということらしい。

 

ちょうど、もうすぐ夕方に差し掛かる頃でお坊さんの話が聞けるようなので、別棟に向かうことにした。

 

そこでまたもや、衝撃が待ち受けていた。