一億総メディテーション時代

脱・一億総ストレス社会!脱・国民総注意力散漫社会! 日常生活の99%の問題は、瞑想と筋トレで解決da! を信条に、海外在住のとある日本人女によるファンタスティックでドラマチックで、アグレッシブな瞑想体験記。 たまに海外生活、語学学習、美容とか健康系とか。徒然なるままに。

#10 歩行瞑想というものにトライしたら、罰ゲーム並みにしんどかった

遥々タイのチェンマイにやって来て、お寺に泊まり込んでの瞑想体験も、4,5日くらい経つと馴染んできた。

 

朝5時にゴザの上で目を覚まし、暗闇の中、瞑想ホールへ向かう。

そこでロウソクの炎をぼんやり眺めながら、でっかい大仏さんをぼーーーっと眺める。

この時間は、ほぼほぼ夢の中にいる。

ただ朝起きて、場所を変えて、二度寝しているだけである、、

 

夢うつつの中、大仏さんの背中に、朝日が昇ってくる。

この光景は、4000m級の山に夜通し登って、頂上で朝日を拝む感動に匹敵する。

山登ったことないけどさ。

 

 

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この光景で、やっと目が冴えてくる。

そして、この時間になると他の滞在者も起きてきて、みんなで境内の掃除をする。

 

くぉけくぉっっっっくおおおおおおーーーーー

 

(うっせーな にわとり) 

 

(あーはやく 朝ごはんーー)

 

とか邪念を抱えながら。

 

朝ごはんの後は、フリータイム。

部屋でごろごろしてもいいし、瞑想してもいいし、スーパーフリーダムな時間。

 

この瞑想施設には、瞑想できるスポットがいくつかある。

その中の一つに、歩行瞑想スポットがある。

屋外のスペースに、石畳の通路があって、そこを往復しながら瞑想するという所らしい。

 

瞑想といえば、座禅スタイルが一般的。

でも、お坊さんが言うには、自分の楽な姿勢で行うのが一番だという。

特に西洋人は座禅とか正座には慣れていない。

どうしても、足のしびれに気を取られてしまう。

瞑想マスターになってくると、その足のしびれを外から観察できるようになるというけど、大抵の場合、

観察ってなんだ!しびれがひどくて観察どころじゃないんじゃボケ!!

となる。

 

ならばビギナーどもよ、お前らの楽なスタイルでやるがいい。

ってことで、瞑想法には色んなスタイルが存在するようだ。

 

この歩行瞑想、裸足でゆーっくりと一歩一歩、ただ歩くだけ。

外で行ってもいいし、家の中でやってもいい。

畳一畳分のスペースがあれば、どこでもできる。

ただ、メチャクチャゆっくり歩くので、あまり人目に着くところで行うと警官に職務質問される可能性もある。

 

ゆっくりと一歩一歩、自分の足の裏の感覚に意識を集中させる。

 

右足の重心がかかとから、つま先にゆっくり移る。

 

同時に、左足が地を離れ、ゆっくりと、かかとから着地する。

 

そして、左足の重心が、、、

 

 

こんな事をずーっと意識しながら、ゆっくり歩いて行く。

 

は?超タイくつじゃね?

と言われたら、否定はできない、、

やってみれば、誰もが感じるだろう。

 

超絶、退屈。

 

足の裏の感覚なんて、売れてないお笑い芸人のどうでもいい恋愛スキャンダル並みに、どぅーーーでもいい。

当然、他のことを考えてしまう。

その時、意識を足の裏に戻さなくてはならない。

 

(シャバに戻ったら、何食べよっかな~♪)

 

あ、足裏、、

 

(あのドレッドのスペイン人、超絶イケメンだわ~♡)

 

あ、足裏、、、

 

今の私は、「考える」という全ての行為を全面的に禁止されており、

この超絶どうでもいい「足裏」に全神経を集中させなければならない。

 

裸足で石の上をひたすら歩いて、何になるんじゃボケー!!

と、不良学生が授業に馴染めないように、歩行瞑想になじめなかった私。

 

ところが、この歩行瞑想が私のその後の人生を変えるほどの、驚くべき効果を発揮したのでした。

(この辺りは、また別の機会に書きます)